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定年を迎えるサラリーマンの悩ましい選択と心意気(株)日立産機システム 谷口 素也(自動化推進協会常任理事)先の東日本大震災は、被災地の方々のみならず、それ以外の日本人にとっても、社会・経済的はもちろん、色々な意味での精神的なダメージをもたらしました。日本人は、戦後の復興以来、幾多のショック(危機的変化など)を受けながらも、それは継続的な事象のあくまで一時的な変化であり、時間はかかっても結局は復活する、という自信のもと、乗り越えてきた経緯があります。 そんな社会を乗り越えてきた多くのポスト団塊世代のサラリーマンが還暦(定年)を迎えようしている時期に、この大震災・原発事故、それに続く世界経済の不安定化が重なりました。 そこで彼らがはっと気がつくことが、自分の存在価値の賞味期限が切れると宣言されることへの虚無感です。それも、天災や社会的事変によるものでなく、復活の見通しのない期限切れの宣告は、やるせないものがあります。これは非常に日本人的感覚であり、定年後の新陳代謝による活性化を楽しみとする欧米人感覚とは違いますが、いつまでも自分ができる、やるべきと考え、定年後の自分のレールを引いていないことが大きな原因です。 つまり、“まあ、なんとかなるだろう”と、第二の人生設計に解が見つからないまま、定年を迎えることになったからです。“なんともならない”くらいの厳しい状況で闘っている被災者の復活への力強さを感ずる反面、ぬるま湯につかりながら定年を迎えるサラリーマンのひ弱さが露呈されたといってもいいでしょう。 では、この世代(還暦(定年)を迎える)のサラリーマンはどのような選択技があるかを、3つのパターンで検討してみました。 (1)現役続行型 (2)移行準備型 (3) リスタート型 なお、参考ですが、定年間際からの人生のリスタートの典型的な例では、インドのガンジーは60歳から社会運動を行い80歳で暗殺されるまで活動しましたし、日本でも伊能忠敬は60歳近くになってから日本全国を廻って日本地図を作り上げました。要するに今までが我々にとって勉強期間であり、これからが人生の集大成・本番だ、ということに大きな心意気をもつことが重要だと思います。 以上、多くの会員諸氏には多分に思いあたるふしのあることと思います。悩ましい選択ではありますが、さて・・・ |
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